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            07 / 12 / 16

            コリアンペイの終末か?

            • 韓国人なら誰でも耳に慣れた文章。「ネガサジュルッケ!(こっちが払うよ!)」誕生日、試験合格、昇進など、自分に何か良いことが起こったら、祝ってもらう立場の人間がおごる。昔から、偉い一門が宴会を開いて村の全員を招いてごちそうしていたことから考えると、この文化はここ数年間で定着した習慣ではない。

              韓国はアジア圏内でも顕著な序列社会である。初対面の人に会ってまず「何歳ですか?」と聞く文化は、外国人には考えられないかもしれない。しかし、これはお互いの位置関係を決めるために不可欠な質問なのだ。相手の年齢に応じてタメ口と敬語の使い分けを判断し、オンニ・ヌナ(お姉さん)やオッパ・ヒョン(お兄さん)と呼ぶのか、それとも呼び捨てにするかが決まる。こういった文化的背景を考えると、年下の後輩に食事代を出させることはとてもできないだろう。年上がおごらないと、どうしても顔が立たない。

              日本が現金社会である一方、韓国ではクレジットカード社会として確立している。近所のコンビニで缶コーヒーを買う時にもクレジットカードで支払うほどだから、ましてやお店で現金を取り出すはずがない。そのため、それぞれ自分のカードを手に持ってレジの前でお互いにこれで払うと揉み合う姿がよく見つけられる。韓国ではいわゆる割り勘よりも、1人が全員分をまとめて払う「コリアンペイ」が主流である。

              しかし、韓国ミレニアル世代の間では、雰囲気が少し違うようだ。目上の人におごってもらう食事は、どこか少し心地悪い。ほかの人と同じメニューを選ぶことや、周りが頼んだものより高くならないように気を遣わなければならないからだ。それよりも自分でお金を出して、自分の食べたいものを食べようという雰囲気は、彼らの間では比較的自然なことになってきているのが現状である。

              最近になって、そんな若者世代の声を反映した割り勘アプリが各方面から登場してきている。各銀行のオンラインバンキングだけでなく、「カカオペイ」「Nパン」「割り勘終結者」といったアプリを使って友達同士で簡単に計算〜振込みまで完了することができ、SNSで主流のカカオトークで共有まで出来るサービスである。

              そもそも割り勘が普及し始めたきっかけは、経済的な理由が大きいという説もある。大昔から割り勘文化が位置された日本やヨーロッパの多くの国の場合も、経済的な危機や長期的な不況によって徐々にそれぞれ自分が食べたメニューだけを計算する割り勘文化が拡散されたと言う。韓国でも、お金に余裕のある人がその場の食事代をすべて負担することは美徳であり、韓国人特有の暖かい人情だと認識されてきた事実がある。世間体を重視する韓国社会で、経済的に豊かだと思われる人が自分の分だけを出すことは、なかなか難しかっただろう。

              今回は私が出すから、次はあなたが出してというのは、実は今度また会おうという意味を持つ。これからもずっと連絡を取り、また会いましょうという意味なのだ。コリアンペイはきっと良いしきたりで始まったのだろうが、結果的には財力で誰に主導権を与えるかが決まるようになったのかもしれない。今後ミレニアル世代を中心に今までとは違った払い方に社会全体が慣れていくことによって、上下関係に基づいた社会の雰囲気にも変化が訪れると期待してみたい。